日本の中山間地は自然生態系のみならず、里地と都市の両方の生活基盤を守る重要な役割を担っています。効率一辺倒の社会から、魅力的な地方の「食」と、味を支える傑出した「風景」が一体となり、農産品の付加価値を高めて、都市と農村をつなぐ社会の創造へ。それが馬瀬地域のめざす「味の景勝地」です。
「味の景勝地」はフランスの「味と風景の認証制度」です。馬瀬地域は熊本県阿蘇地域、新潟県佐渡島と共同で、日本への導入を研究しています。
①特色ある食に関する風土、②伝統的な農林水産物、③旅行者を受入れる仕組み、④農業・観光・文化・環境に関わる人々の組織
上記の要件により、地域ブランドを核とした農業と観光の連携による地域づくりを目指します。
農産品のブランド化による地産地消や、間伐、除草の推進により、「日本で最も美しい村」の農村景観を保全して、グリーン・ツーリズムの舞台を整備します。
美しい農村景観のなかで、地元産の農林水産品を消費してもらい、農業体験や地域の生活に根差したグリーン・ツーリズムを展開することで、都市と農村の交流による地域振興を図ります。
馬瀬地域の自然環境と人の営みが生み出した鮎や米をはじめ、全国に誇る食材の品質を認定し、ブランドを活かした「食の観光地」づくりを進めます。
馬瀬川の上質なコケを食べて育った鮎は、清流の宝石「香魚」とも称され、スイカにも似た甘い香りを放ちます。そのハラワタは微かな苦みを伴った甘さです。
ブランド定義:岩屋ダム上流の馬瀬川上流で捕獲され、漁協から認定を受けた鮎を「馬瀬川上流鮎」と称します。
馬瀬川の鮎は、身が引き締まっていて、味と香りが自慢です。鮎はなんといっても塩焼きが一番。鮎の頭から串を刺し、頭、ひれ、尾びれに化粧塩といってやや多めに塩をつけ、身は薄塩にして、炭火(遠火)で焼きます。コツは、中の白身の水分とうまみが飛んでしまわないように強火で皮をしっかり焼く事です。 魚は炭火で焼くのが一番ですが、ガスグリルでも十分おいしくできます。ガスで焼く時は、中火で気長に表面にこげ目がつく位に焼きます。 |
鮎の背ごし:鱗や内蔵を取り除いて、皮や骨ごと薄く輪切りにします。 鮎せんべい:鮎の日干しを油で揚げます。頭も骨もパリパリおいしい。 鮎の塩焼き:ヒレに化粧塩をつけ焼き上げる、鮎料理の醍醐味です。 鮎うるか:鮎の腸の塩辛で、1匹の鮎にほんのわずかしかない珍味。 鮎雑炊:鮎の身の雑炊で、あつあつの鮎雑炊は暑気払いにぴったり。 鮎フライ:鮎を開いたフライは、身が柔らかく上品な味わいです。 鮎ごはん:鮎の身をほぐしてご飯と炊き込むと、香りが広がります。 鮎甘露煮:じっくりと炊いた甘露煮は骨までほくほくと軟らかい。 鮎そば:にしんそばのように、炊いた鮎をのせ風味を楽しみます。 |
5月 | 稚魚放流稚魚は約7㎝、コケを食べて1日1㎜の早さで成長する。 |
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6月末 | 鮎釣り解禁コケのエサ場をめぐり、激しく縄張り争いを繰り広げる習性を利用した友釣りのファンで、馬瀬川は賑わう。 |
7月中旬 | 清流馬瀬川観光ヤナ天然鮎処オープン清流馬瀬川観光ヤナの天然鮎処みずべオープン。ヤナ架設はお盆過ぎ。10月中旬まで営業。 |
8月 | 盛期の鮎20㎝程度にまで成長する。オスの見分け方:尻ヒレが長方形、メスの見分け方:尻ヒレが三角形 |
9月 | 落ち鮎 網漁の解禁 ヤナ架設海で産卵するため、卵を抱いた鮎が群れになって川を下り始める。網やヤナによる落ち鮎漁がはじまる。 |
9 月 | 清流馬瀬川火ぶり漁光と音に弱い鮎を、勇壮なかがり火や松明で網に追い込む伝統漁法。 |
10月~11月 | 産卵海へ下って産卵したのち、力尽きる。 |
馬瀬産のコシヒカリは美味しいと評判がよく、山からの湧水が流れる棚田で丹精込めて作られたお米を「まぜひかり」と名付けました。
生産組合の農家が作付した「まぜひかり」は、南飛騨馬瀬川温泉美輝の里が買い上げ、地産地消のお米としてホテルやレストランの食事に提供されてきました。良質な水と気候に恵まれ、光沢、粘り、甘みすべてに優れた美味しさで、お客さんがお土産に買い求めたことで、ホテル売店の売り上げでお米が一位になったこともあります。まぜひかりの作付を増やし、遊休農地化を防ぐため、新しいまぜひかりが定義づけられました。 |
馬瀬では、「まぜひかり」と「龍の瞳」の農業体験を毎年行っています。地元農家の方に指導を受けながら、5月田植え、6月草刈り、9月稲刈りの2日~3日間の体験で、10㎏の馬瀬産の美味しいお米が市価よりお値打ちに手に入り、農作業のあとの温泉はサービスと、リピーターに人気の体験観光になっています。
南飛騨から奥美濃地方にかけて食されているスタミナメニュー、その名も「ケイチャン(鶏ちゃん)」。「ケイチャン」の「ケイ」は「鶏肉」、つまり「トリ肉」のことです。「ケイちゃん」というのは、いわゆるジンギスカン鍋のような鉄なべを使って、タレに浸した鶏肉とキャベツを蒸し焼きにして食べる、安くておいしく、妙に癖になる郷土料理の王様です。 |
①ケイチャンのパック商品が市販されています。 ②鉄なべに、タレで味付けしたケイチャンとキャベツをどっさりと乗せます。 ③焼いている間は常にかき混ぜます。お好みで真っ赤に唐辛子を振ります。 ④ケイチャンに火が通ったら食べます。どんどん補充して、がんがん食べます。 ⑤最後にうどんや中華麺を投入して焼きうどん、焼きそばにしてもおいしいです。 |
5月から7月のみずみずしい新緑の季節、初夏のさわやかな風情を、その味わいと香りで満喫できる郷土料理が、朴の木の葉にマスや山菜などの具を混ぜ込んだ酢飯を包む朴葉すしです。朴の葉は、大きさが30cmほどにもなり、大きさに加えて、さわやかな芳香と殺菌作用があるため、食物の保存に用いられてきました。美しい緑の葉に包まれた朴葉すしは、田植え時期の弁当としてつくられたのが始まりで、各家庭に「我が家の味」があり、今でも初夏のご馳走として親しまれています。
米・塩マス・麹・大根・人参などを混ぜたものを、発酵させてつくる飛騨の正月には欠かせない味です。ほんのり甘酸っぱい食感は、お酒との相性は抜群です。さんまぜ工房では、「冬やわい」という商品名で、伝統的な正月料理の再現と販売をしています。
馬瀬川の天然鮎をじっくり炭火であぶって乾燥させ、 岐阜市の山川醸造の伝統技法により、鮎だれのエキスが たっぷり入った醤油が完成しました。 濃口の鮎だれたまり醤油は、鮎の風味が利いた魚醤風で、 刺身や料理用にどうぞ。甘口の玉子かけご飯醤油は、 ふんわりとした香りが口の中に広がって、思わず笑顔になってしまう美味しさ。 ご飯が何杯でもすすみます。 |
高冷地で育つ夏秋トマトは、甘みが強くフルーツのような味わいです。
馬瀬の北端、川上地区の山中で、伝統的な日本蜜蜂の自然養蜂と、ブルーベリー農園を経営しています。輸入品や、人工的な養蜂が主流になっている現代でも、昔ながらの養蜂にこだわり、味わい深い蜂蜜に仕上げました。蜂蜜採集体験は6月、ブルーベリー狩りは7月~8月にオープンします。
馬瀬川支流の清らかな水で天然に近い味がします。
あまごは天女魚と書かれる程、見た目の美しい魚です。
塩焼き、唐揚げ、甘露煮などにして食べるのが最高です。
女性グループが運営する自称「日本一小さな道の駅」道の駅馬瀬美輝の里の直売所です。各種手作り体験は要予約、道の駅に隣接して、馬瀬川を眺める足湯と温泉スタンドがあります。
細江ちか子さん
地元の食材を使って手作りでいろんな商品を作っています。生産者と一緒となって頑張っていますので、近くに来た際にはぜひお立寄り下さい。
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朴葉すし、朴葉みそ、まぜ大福などの食品製造、釣り人の憩いの店・喫茶たかを営業しています。
石丸佐太三さん
飛騨の味、朴葉みそ定食や手作りの飛騨牛コロッケ定食が大人気です。ぜひ馬瀬に来た時はお立ち寄り下さい。田舎の味を素朴な味を味わって下さい。
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道の駅馬瀬美輝の里向かいの喫茶店。木をふんだんに使った店内は和風かつ洋風で落ち着けます。自慢は地元産の新鮮な魚の定食。なかでも天然鮎は全て地元の漁師が釣り上げた絶品です。
馬瀬の美味しい水で育てた「あまご」の塩焼きは絶品です。付き出しの料理も身体にいい地元食材で作っています。 |
スローフードとコーヒーのお店。「地産地消」を合言葉に、地元産の野菜だけで作ったハヤシライスやランチなどが人気のお店。パーティーに出張ケータリングもいたします。
森本冨美子さん
内装にもこだわり、落ち着いた空間です。大きな窓から見える風景を楽しみながらゆったりとコーヒーを味わって下さい。近隣で採れる山菜や地元農家から頂く旬の食材を使った料理も楽しんで頂けます。
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気軽に食事とコーヒーを楽しめる店。少し他の民家と離れているので、カラオケを堪能できます。昼間ならカラオケ1曲100円のサービスあり。
飛騨牛の朴葉味噌や馬瀬川上流鮎など地域の美味しい味覚を堪能できます。うどんやそばなどの麺類も豊富です。
広葉樹林の木立の中にあるカオレオートキャンプ場も経営するオーナーの喫茶店です。車が大好きの人、釣りが大好きな人語り合いませんか。